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ヴィクトリア女王

19世紀後半のイギリス全盛期の女王。インド皇帝も兼ねる。

 1837年、伯父ウィリアム4世の死によって、わずか18歳でイギリスの女王となった。それから64年間、イギリスに君臨し、20世紀の初頭の1901年に死去した。彼女の統治時代の19世紀後半はヴィクトリア朝といわれ、まさにイギリス帝国が最も繁栄した時代である。国内政治では保守党と自由党の二大政党による典型的な政党政治が行われ、外交では1877年にインド皇帝を兼ね、インドをはじめとする広大な海外植民地を支配し、自治領と併せて、「大英帝国」の繁栄を謳歌した。女王は家庭生活ではアルバート公と結婚し、9人の子供の母となった。その子供たちはヨーロッパ各国の元首と結婚するなど、血縁政策を進めた。 → イギリス(7) 
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書籍案内

角山栄・川北稔編
『路地裏の大英帝国』1982初版
平凡社ライブラリー版 2001