ディズレーリ
19世紀後半のイギリスの保守党の政治家。スエズ運河買収、インド帝国成立など、帝国主義政策に転換させた。

BRITAIN'S STORY Told in Pictures p.62
1868年、第1次ディズレーリ内閣を組閣したが、それはアイルランド問題で暗礁に乗り上げ、すぐに辞任して短命に終わった。その後、第1次グラッドストン自由党内閣が様々な改革を行ったが、1874年の選挙は変化を望んだ選挙民に支持され、第2次内閣を組織することとなった。
第2次ディスレーリ内閣(1874~80年):労働者の支持を得るためもあって、公衆衛生法や労働組合法など社会政策に力を入れ、この保守党の労働者よりの政策は「トーリ=デモクラシー」といわれた。しかし、ディズレーリ内閣の特質はその外交政策に現れ、1875年のスエズ運河の買収はロスチャイルド家の資本によってスエズ運河会社の株を買い占め、その営業権を得るという帝国主義政策の始まりを示すものであった。さらに1877年には、ヴィクトリア女王をインド皇帝とし、インド帝国を成立させ、第2次アフガン戦争を行ってアフガニスタンの保護国化を実行、さらに露土戦争後のベルリン会議に参加してロシアのバルカンへの南下政策を阻止し、キプロスを獲得するなど、19世紀末からの帝国主義政策につながる膨張策を推進した。
しかし、その強硬な外交は膨張主義として自由党のグラッドストンらの批判を浴び、1880年の総選挙では敗北し、下野した。 → イギリス(7) イギリス(8)