グラント Ulysses S. Grant 1822-1885 は、南北戦争で北軍を勝利に導いた将軍として有名。その名声によって、戦後共和党から立候補して大統領となった。第18代(在職1869~77年)。
南北戦争後のアメリカ経済発展期にあたっていたが、大統領としては無能だったとされ、在任中は汚職事件が多発し、金銭万能の風潮が顕著となり、金ぴか時代といわれた。なお、退任後、1879年に世界旅行の途中に日本に立ち寄り、琉球帰属問題で紛糾していた日本と清の仲介し、列強のアジア侵略に対して、日本と清の同盟が必要であると勧告したが、実を結ばなかった。