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バイロン

19世紀前半、イギリスのロマン主義詩人。ギリシア独立運動に参加し、現地で死んだ。

 19世紀前半に活躍したロマン主義文学を代表するイギリスの詩人。男爵家を相続し、自由奔放な生活で社交界の花形になる。作品は『チャイルド・ハロルドの遍歴』、『ドン・ジュアン』など。特にギリシア古典文明に傾倒し、「ギリシア愛護主義」をかかげ、さらにオスマン帝国支配下のギリシア独立運動を支援、「ギリシアに自由を」運動をおこした。1824年、ギリシア独立戦争に参加するために自らギリシアに赴いたが、現地で客死した。

Episode バイロン、ミソロンギでの詩的な最後

(引用)1824年、バイロンは沼に囲まれたみすぼらしい町ミソロンギへ到着する。彼は二十一発の礼砲をもって正式に歓迎され、直ちに五千人の部下を持つ指揮官に任命された。しかしこの戦争好きの詩人は一度も部下を率いて戦場で活躍することはなかった。すぐに高熱を発して、死んでしまった……。<テランス・ディックス『とびきり陽気なヨーロッパ史』竹内理訳 ちくま文庫 p.132>
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書籍案内

バイロン/笠原順路訳
『対訳バイロン詩集』
2009 岩波新書

テランス・ディックス
/竹内理訳
『とびきり陽気なヨーロッパ史』 ちくま文庫