五港通商章程
南京条約の追加条約で、清が領事裁判権を認め、関税自主権の失った不平等条約。
アヘン戦争の結果、1843年にイギリスと清朝で締結した、南京条約の追加条約。五港とは五口とも書き、広州に加えて南京条約で開港した福州、厦門、寧波、上海のあわせて5つの港をいう。この条項で、清朝はこの五港におけるイギリスの領事裁判権(治外法権)を認め、また関税率を5%という低い水準で固定とし、中国の関税自主権を喪失した。つまり、イギリスと中国との間で結ばれた不平等条約の具体的な取り決めとなった点で重要である。