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インド防衛法

1915年、第一次世界大戦に際し、イギリスがインド民族運動の取り締まりのために制定した臨時立法。次いで1918年にローラット法が制定された。

 第一次世界大戦勃発後の1915年に、イギリスが植民地インドにおいて制定した法律で、インド人の政治活動の自由を制限し、危険人物を予防拘束することができた。これは、インドの反英闘争・民族主義運動が1906~7年にベンガル分割令反対闘争に敗れて国民会議派が分裂してたため停滞し、焦りを感じた一部の運動が過激化し、また社会主義の影響を受けた労働運動が始まり、インド総督暗殺計画などのテロ事件があいつだことにイギリスが危機感を抱いて制定したものであった。なお、時限立法であったので、施行期間が終わりに近づいた1918年、それに代わる弾圧法として計画されたのがローラット法である。
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