ヨーロッパ共同体/EC
1967年に成立した西ヨーロッパ6カ国の統合を目指す組織。73年からイギリスなどが加盟し、拡大。93年にヨーロッパ連合(EU)に発展した。
略称EC European Communities 1967年、従来のヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)、ヨーロッパ経済共同体(EEC)、ヨーロッパ原子力共同体(EURATOM)の三者が統合して結成された。結成当初はフランス、西ドイツ、イタリア、ベネルクス3国(ベルギー・オランダ・ルクセンブルク)の6ヵ国が参加。70年代はアメリカ経済に対抗してヨーロッパ経済の協力機構として次第に重要性を増し、ヨーロッパの統合は加速していく。
ECの拡大からEUへ
1973年にはそれまで加盟を拒否していたイギリスの加盟を認め、アイルランド・デンマークも加盟して拡大ECとなり、80年代にはギリシア、ポルトガル、スペインが加盟して12ヵ国体制となった。加盟国を増やすとともに統合を経済面から政治面、安全保障面にまでひろげ、1993年にマーストリヒト条約により現在のヨーロッパ連合(EU)が誕生したことにより、発展的に解消した。