センターテスト 過去問
★ 東南アジア関連
2007 センター本試験 世界史B 第1問の一部
【問】聖地や霊場への巡礼について述べた以下の文章を読んで問に答えなさい。
B カンボジアにある④アンコール=ワットの石柱には,参詣人の落書きが少なくない。17世紀前半日本の肥前,肥後,堺などからの来訪者による墨書もいくつかある。なかでも森本右近太夫一房のもの(下図参照)が有名で,彼は1632(寛永9)年に,父母の後世を願い,仏像4体を奉納したことを書き残した。この折に一房は,伽藍の配置を写し取り, 『平家物語』で有名な祇園精舎の図として持ち帰ったという。当時日本からの参詣人は,アンコール=ワットを,インドに存在した,⑤ガウタマ=シッダールタゆかりの修行場と勘違いしていたようである。ともあれ「仏教の聖地」として,この地を訪れることができたのは,⑥当時朱印船が日本と東南アジアの間を行き来していたからにほかならない。
アンコール=ワットの石柱に残る森本右近太夫一房の墨書
- 問4
- 下線部④について述べた文として最も適当なものを,次の①~④のうちから一つ選べ。
- ①
- シュリーヴィジャヤ王国によって建設された。
- ②
- インドのヴァルダナ朝と同時期に建設された。
- ③
- チャンドラグプタ2世によって建設された。
- ④
- 当初はヒンドゥー寺院として建設された。
- 問5
- 下線部⑤の人物が説いた教えの伝播について述べた文として正しいものを,次の①~④のうちから一つ選べ。
- ①
- インドではマウリヤ朝時代に,大乗仏教が広まった。
- ②
- 中国では唐の時代,玄奨がインドに旅し,仏典を持ち帰った。
- ③
- インドネシアのパガン朝で,上座部仏教が広まった。
- ④
- 朝鮮半島には,朝鮮(李朝)時代に初めて伝わった。
- 問6
- 下線部⑥に関連して, 16世紀後半から17世紀前半までの東南アジアについて述べた文として正しいものを,次の①~④のうちから一つ選べ
- ①
- マニラは,スペインの交易拠点であった。
- ②
- ヴエトナムに,陳朝が成立した。
- ③
- マレ一半島では,マラッカ王国が海上交易で、繁栄していた。
- ④
- タイでは,スコータイ王朝が交易で繁栄していた。
解 答
問4 | 問5 | 問6 |
④ | ② | ① |
解 説: