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アクロポリス

古代ギリシアのポリスの中心部に位置した丘。アテネのアクロポリスがその典型で、パルテノン神殿などが造営された。

 古代ギリシアにおいて、ポリスに人びとが集住(シノイキスモス)する際に、その中心として神殿を設けた城山のこと。ポリスの一段高いところなので、「高い」を意味するアクロスをつけてアクロポリスと言われた。ポリス形成期には、王の居城であったと思われるが、その周辺に集住した市民が次第に力を付け、民主政を発展させるとともに、ポリスの守護神を祭る神殿になったものと思われる。ポリスの麓には、実際の市民の民会などが開かれたり、取引の場となったアゴラ(広場)が設けられた。

アテネのアクロポリス

 アテネのアクロポリスは特に有名で、平地から50mの高さのある丘の上に270m×150mの広さを有しており、パルテノン神殿をはじめ、エレクティオン神殿、ニケ神殿などがあった。すでに紀元前1600年頃から防衛拠点として使われていたが、大機のに整備されたのはアテネの全盛期、前5世紀のペリクレスの時代で、前432年にパルテノン神殿を新たに造営した。
 アクロポリス一帯は、その後のオスマン帝国支配時代や、17世紀のヴェネティア軍によるパルテノン砲撃とそれに伴う爆破などでギリシア時代の様子は失われているが、アクロポリス一帯は遺跡として保全され、その南麓にはディオニュソス劇場遺跡や、北西麓のアゴラ遺跡などとともにギリシア文明の栄華を伝える貴重な遺跡となっている。

世界遺産 アテネのアクロポリス

 アクロポリスの丘は1987年に世界遺産に登録された。パルテノン神殿の他に、6体の婦人像が残るエレクティオン神殿などを含む範囲が指定されている。 UNESCO 世界遺産センター アテネのアクロポリス
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ノートの参照
1章2節 ウ.ポリスの成立と発展