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半両銭

始皇帝が発行した半両銭

中国の秦の始皇帝が発行した初めて全土に流通した金属通貨。

 戦国時代には国ごとに異なっていた青銅貨幣にかわって、統一王朝である始皇帝が制定した、中国最初の統一通貨。一個の重さが半両(約8グラム)で円形、中央に四角の穴のある青銅貨幣に統一した。次の漢も最初は半両銭を使用し、武帝時代に五銖銭に改鋳する。また円形で四角の穴という形式は、以後の中国や日本でも踏襲される。

Episode 円銭の穴はなぜ四角か。

 戦国時代の円銭には丸穴も見られるが、多くは四角である。また半両銭以後の、中国で鋳造される銅銭は、みな円銭で穴が四角、その形は日本の和同開珎以来の銅銭にも継承される。それでは、銅銭の中央の穴は何のために開いているのだろうか。またどうして四角なのだろうか。それは銅銭を鋳造するとき、銅を流し込んだ穴の部分に残るバリを削り取る必要があり、その際たくさんの銅銭を四角い棒に通し、両端を以て砥石にかけて一気に作業するのが便利だったからである。そのような作業を必要としなくなった日本のコイン、5円玉や50円玉は穴が丸くなった。
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ノートの参照
第2章3節 カ.秦の統一