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王安石

宋の政治改革を指導した人物。名文家としても知られている。

 宋(北宋)神宗の時の宰相で、1070年に始まる王安石の改革を主導した。また名文家としても著名で唐宋八大家の一人に加えられている。

神宗に召し出される

 19歳で即位した英明な神宗(在位1067~1085年)は、財政の窮乏を救い、国富を充実させ、遼・西夏に対する屈辱をはらすのを念願とした。そこで神宗は、若くして進士の試験に合格し、その学力を認められ、しばしば政府より重要な官職につくおとを誘われながら、ことわりつづけたため、有識者の間で人気がたかった王安石を召し出した。

Episode 有能であったが敵も多かった王安石

 王安石は一度目を通したことは終身忘れず、飛ぶような速さで筆を運びながらその文章は精妙を極めたという。19歳の若さで即位した神宗はそのような王安石を信任し、王安石もそれに応えて改革を断行した。しかし、自分の才能をたのみ、先輩・同輩の忠告をいれない態度はいたって不人気だった。王安石は「天変畏(おそ)るるに足らず、祖宗法(のっ)とるに足らず、人言恤(うれ)うるに足らず」と非難された。天変地異も畏れず、太祖以来の宋の法律を守ろうとせず、時の人の批判に耳をかさなかった、というのである。<貝塚茂樹『中国の歴史』中 岩波新書 p.152>
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第6章2節 ウ.宋の統治