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本草綱目

明代の薬学百科全書。著者は李時珍。1578年に原稿が完成、刊行されたのは1596年であった。日本を始め世界各地にも伝わり、東洋医学・植物学などを知る貴重な資料となっている。

本草綱目
本草綱目

Source: Wikimedia Commons (Public Domain)

デジョン市立図書館蔵本 第26巻 果物の一部

ほんぞうこうもく。明代の万暦帝時代、本草学者の李時珍1578年までに原稿を完成させ、その後推敲を重ねて最終的には1596年に刊行された。薬草を分類集成した薬学百科全書であるが、薬草以外の植物百科としても貴重な情報を伝えている。『農政全書』、『崇禎暦書』などとともに、代の高い学問水準を示している。
 『本草綱目』は全部で52巻、字数は190万字、収められている薬物は1800余種、収められている処方箋は1万余、挿絵は1000余幅に及んでいる。<世界の教科書シリーズ『中国中学校歴史教科書』明石書店刊 p.579> → 明の文化
 日本にももたらされ、江戸時代の貝原益軒は『本草綱目』をもとに、日本の薬草を研究して『大和本草』(1709)を著し、本草学を発展させた。
 → 参考 捜狐 記事「明・清版本草綱要のまとめ」 捜狐(soho)は中国のポータルサイト。ブラウザーの日本語変換機能で読めます。

Episode なんでも鑑定団で1億円の評価!

 2026年4月26日放送のテレビ東京『開運、なんでも鑑定団』に出品された『本草綱目』に、1億円の値が付き、驚かされた。京都府立植物園に所蔵されている52冊で、持参した職員の本人評価額は400万円だった。鑑定した八木正自さんによると、約400年前の「中国明時代の初版本、通称「金陵本(きんりょうほん)」に間違いない。世界の医学・博物学を飛躍的に発展させた記念碑的著作であり、2011年にはユネスコ世界の記憶に登録された。刊行者「胡承龍」の名と出版地「金陵」の文字が記され初版だとわかる。欠本はあるものの、52巻がほぼ揃うものは世界でわずか8組、日本国内には5組しか現存しない、ということであった。<なんでも鑑定団ホームページより>
 京都府⽴植物園は⼤正13年(1924年)開園、⽇本初の公⽴植物園だが近年は⼊園者の減少に頭を悩ませていたので、開園百年を記念して園に⻑年伝わるお宝を鑑定してもうらことにしたという。高額鑑定におどろき、特別公開して人気回復の起爆剤にしたいとのことです。植物園は左京区下鴨半木町、草花と温室、桜、秋の紅葉の森などがある。「本草綱目」特別展示会は2026年5/8(金)~5/17(日)。 → 京都府立植物園ホームページ
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