印刷 | 通常画面に戻る |

大陸横断鉄道

1869年に開通した、アメリカ大陸の東部と西部を結ぶ鉄道。

 南北戦争の最中、1862年、アメリカ合衆国の議会は太平洋岸まで鉄道を通ずるための特許会社を作る法律を制定した。ユニオン・パシフィック会社はネブラスカのある地点(後にオマハと決定)から西方に鉄道を建設し、セントラルパシフィック会社はサン・フランシスコあるいはサクラメント川沿いのある地点から東方に鉄道を建設し、いずれかの地点でこの2線は出会って、大陸横断鉄道が完成されることになっていた。<ビーアド『新編アメリカ合衆国史』P.286-7>  → アメリカの鉄道

Episode 大陸横断鉄道建設に動員された華僑たち

 1865年に黒人奴隷制度が廃止され、代わってアメリカ大陸に労働力として移住したのが中国人、つまり華僑であった。1863年にサクラメントからオレゴンにむかう300マイルのセントラル・パシフィック鉄道の工事は花崗岩でなる海抜2000mのネヴァダ山脈の峡谷を抜け、ドナー峠を超える難工事であった。会社の首脳は長城や運河の土木、平地や山地の開墾に老練な、中国人労働者の動員しようとし、広東地方から延べ1万2千人を雇った。全労務者の9割にあたる。白人労働者には宿舎と食料が支給されたが、華僑労働者はテントで野営し食費を自弁するという待遇の中で、精鋭さを発揮して、68年9月に完成させた。<斯波義信『華僑』岩波新書 1995 p.151> → 苦力 
印 刷
印刷画面へ
ノートの参照
第12章3節 ウ.工業国アメリカの誕生