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マルタ会談

1989年12月、ブッシュ大統領とゴルバチョフ書記長の米ソ首脳がマルタ島で会談し、冷戦終結を宣言した。

 1989年12月2、3日、地中海のマルタ島でアメリカのブッシュ(父)大統領とソ連のゴルバチョフ最高会議議長兼党書記長が、第二次大戦後の冷戦の終結を宣言すると同時に、米ソ関係が新時代に入ったことを確認した。この会談では、具体的に新しい秩序づくりに主要な柱となる次の点を中心に検討された。
(1)軍備管理・軍縮問題、
(2)東欧問題、
(3)ドイツ再統一問題、
(4)ソ連経済問題、
(5)中東紛争問題。
 多くの懸案が残ったものの米ソ首脳が合意し、冷戦の終結を宣言したことは、1945年2月の米・英・ソ首脳によるヤルタ会談によって成立した第二次大戦後の東西冷戦という枠組みをつくったヤルタ体制が終わりを告げたことを意味している。このことは「ヤルタからマルタへ」と表現されている。
 このマルタ会談における冷戦終結宣言が出された前提には、ソ連のゴルバチョフ政権が、それまでの硬直した外交方針を改める新思考外交を打ち出し、それが東欧諸国のソ連離れを刺激して、1989年に東欧革命が一気に進み、11月にはベルリンの壁の開放にまで行き着いていたことがあげられる。
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ノートの参照
第17章1節 ア.米・ソ軍縮と緊張緩和