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オーストロネシア語族

南太平洋・東南アジア島嶼部・インド洋にかけて広く分布する語族。

最も広い分布圏

 ドイツのフンボルト(ヴィルヘルム=フォン=フンベルト、ベルリン大学の創設者で言語学者)は19世紀の初め、インド洋・マレー半島・インドネシア・南太平洋の言語の共通性に着目してそれらをマレー=ポリネシア語族と名づけた。現在ではより広範な分布範囲を含むので、オーストロネシア語族と言っている。人類の言語分布でも、非常に広範囲にわたっている言語で、その中の言語や周辺の玄菟との関係はまだ完全にはわかっていない。
 ほぼインドネシア語系とオセアニア系に分かれいるが、同系統であることにはかわりはない。
  • インドネシア語系 マレー語(マレーシア)、インドネシア語、フィリピンのタガログ語、台湾の先住民の言語、他にベトナムやカンボジアの一部、さらにインド洋の西のマダガスカル語などが同系統である。
  • オセアニア語系 ニュージーランドのマオリ語、メラネシア(パプア)の一部、ミクロネシア、ポリネシア(タヒチ語、ハワイ語など)などの太平洋全域に広がっている。
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