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ミケーネ遺跡

ギリシア本土のミケーネ文明の遺跡。シュリーマンが発掘し、前2000年紀のミケーネ文明の存在が明らかになった。

 ミケーネはギリシア本土のアルゴス平野にある。1876年にシュリーマンによって発見され、高度なミケーネ文明の存在が明らかになった。
 王宮跡には巨大な石造建築物の獅子門などがあり、また黄金のマスクなどの金製品が多数出土した。それによってこの遺跡はミケーネ王国の王都跡であることが明らかになった。
 ミケーネ文明は、前1600年頃、アカイア人を第一波とするギリシア人の南下によって、クレタ文明に代わってギリシア本土に広がったと考えられ、ミケーネ遺跡はティリンスピュロスとともに、規準となる遺跡である。
 前1200年ごろには荒廃したらしく、ポリス形成の時代以降は忘れ去られ、ローマ時代にはすでに地下に眠っていた。シュリーマンはホメロスの叙事詩に触発されてトロイア遺跡の発掘に成功、さらに続けてミケーネの遺跡調査にあたり、多くの黄金製副葬品を伴う王墓を発見した。

世界遺産

 1999年、「ミケーネとティリンスの古代遺跡」としてギリシアの世界遺産に登録された。


ミケーネ遺跡の「獅子の門」


ミケーネ遺跡の全景


いずれもトリップアドバイザー提供

 → 世界遺産センター ミケーネとティリンス