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隣保同盟

古代ギリシアで隣接するポリス同士の政治的同盟。主として共通の信仰を持ち祭祀を共有する宗教的つながりを有していた。

 古代ギリシアポリス間で、隣接するポリスが神事など共同の行事を通じて同盟を結ぶこと。最も有名なのがデルフォイの神殿を中心とした隣保同盟。神殿には多数の奉納物が保管されたので、その管理権を巡って隣保同盟のあいだや他のポリスとの間で、戦争する場合(神聖戦争という)も再三あった。
 前478年アテネを盟主として結成されたデロス同盟もパンアテナイア大祭や大ディオニュシオス祭を共通の祭祀とする隣保同盟としての性格があった。次のスパルタを盟主とするペロポネソス同盟は、より軍事的な性格を強めている。
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