字喃(チュノム)
13世紀の陳朝で漢字をもとに作られたベトナム独自の文字。次の胡朝でも奨励されたが、定着しなかった。
ベトナム民族の独自の文字
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補足 現在のベトナムの文字
ベトナム独自の文字としてつくられたのがチュノムであるが、現在は使われていない。チュノムは習得が難しく、一般には広がらなかった。ベトナムにやってきたイエズス会宣教師たちは慣れ親しんだローマ字(ラテン文字)でベトナム語を書き表そうとした。1651年にはフランス人宣教師ローズがラテン文字によるベトナム語表記の基準を作った。19世紀後半にフランス領になってからラテン文字表記が広まり、新聞や小説もラテン文字で表現されるようになった。1945年、ベトナムが独立したとき、ホー=チ=ミン大統領は識字率向上のためラテン文字の使用を推進することを宣言、公式文字となった。現在は複雑なベトナム語の母音を表記するための補助記号を導入したベトナム正書法(チュー・クォック・ングー、「国語の字」の意味)が制定されている。<『図説・アジア文字入門』河出書房新社 p.102>