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六朝文化

現在の南京を都とした、魏・晋から南朝の宋・斉・梁・陳王朝までの六王朝で、漢文化が復興し、貴族によって老荘思想や仏教などの新しい思想を取り入れたことで展開された、中国文化史上の一時代。

 りくちょうぶんか。六朝とは、魏晋南北朝時代に江南地方に存続した、漢民族の六つの王朝、呉→晋(東晋)→宋→斉→梁→陳の六王朝で、いずれも都を建業/建康(現在の南京)においていた。華北が五胡に占領されたのに対し、この地には門閥貴族が皇帝の政治を支える貴族社会が継続し、彼らが漢文化を継承発展させた。
 魏晋南北朝時代は3世紀から6世紀に及ぶ、およそ四百年及んでおり、しかも一時期の晋による統一を覗いて分裂が続いた時代であり、中国北部では五胡十六国・北魏などの北方系の民族が樹立した王朝のもとで、中国文明が大きく転換した。その間、秦漢以来の漢文化を継承したのが六朝文化であり、一貫してその文化の担い手が貴族(中国)であったことが特徴である。

貴族の文化

 代表的人物は、文学では陶淵明(陶潜)、謝霊運昭明太子。画家では顧愷之、書道では王羲之があげられる。漢詩文では四六駢儷体といわれる、流麗な文体が流行した。また中国仏教も独自の発展を遂げ、慧遠などの浄土教が生まれた。
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