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アルビジョワ十字軍

13世紀、南仏のキリスト教異端アルビジョワ派を弾圧するためローマ教会・フランス王によって派遣された。フィリップ2世が開始し、ルイ9世の時に鎮圧を終えた。

 1209年フランス王国のフィリップ2世の時に始まった、南フランスのキリスト教異端派のひとつアルビジョワ派(カタリ派ともいう)を殲滅するための十字軍。ローマ教皇インノケンティウス3世の要請で始まり、北フランスの諸侯の多くが参加し、指揮官がシモン=ド=モンフォール(イギリスで国王に反旗を翻し議会の開設に貢献した同名の人物の父親)のもとで激しい攻撃が行われた。
 アルビジョワ派は20年にわたって抵抗を続けたが、ルイ9世の時の1229年にアルビジョワ十字軍の勝利に終わった。これによってフランス国内の異端は殲滅され、南フランスまでフランス王権が拡大され、フランスの統一が進んだ。その反面、トゥルバドゥール(吟遊詩人)などの南フランスの独自の文化も失われた。
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