イサベル
カスティリャの女王でアラゴンフェルナンドと結婚し、1479年からスペイン王国を共同統治し「カトリック両王」といわれた。1492年にレコンキスタを完成させ、同年、支援したコロンブス艦隊が新大陸に到達した。
イザベラとも表記。カスティリャ王国の女王であったイザベラは1469年にアラゴン王国の王子フェルナンド2世と結婚、1474年に兄の後を継いでカスティリャ黒陶となった。1479年、夫フェルナンドがアラゴン王に即位した時に、両国は統合されスペイン王国となった。夫はフェルナンド5世となり、イザベラはともに王(在位1479~1504年)となってカトリック両王と言われるようになった。
レコンキスタの完了とコロンブスの新大陸発見
アラゴンとの対立が解消されたので、カスティリャはイスラーム勢力のナスル朝に対する攻勢を強めることができ、1492年にはその都グラナダを陥落させ、レコンキスタを完了させた。同年3月、ユダヤ教徒追放令を出しており、カトリック教国としてのスペイン王国を完成させたとも言える。さらに同年、イサベル女王がコロンブスの意見を採用して彼を西回りでインド航路の開発に派遣、新大陸の発見につながった。その統治については、カトリック両王の項を参照。