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ランナー王国

13~18世紀タイ北部チェンマイを中心としたタイ人の国家。15世紀にはビルマのタングーチョウの支配を受けたが、復興の後、ラタナコーシン朝(現在のタイ王家)に吸収された。

 13~18世紀、タイ北部からビルマ、ラオスにかけての一帯に存在したタイ人の国家。中心はチェンマイ。ランナー Lan Na というのはタイ語で「百万の田」の意味という。南のアユタヤ朝との交易で栄えていたが、16世紀半ばにビルマのタウングー朝に侵攻され、支配を受ける。同じくタイ系でメコン中流域にあったランサン王国はラオ人となって現在のラオス王国のもととなった。
 ラーンナー王国は18世紀に復興したが、次第に南部のタイのラタナコーシン朝が有力となって、ランナー王国はそれへの朝貢国になり、次第に衰えて吸収された。最近、チェンマイを中心に『チェンマイ年代記』などの資料の解読が進み、その存在が明らかになっている。 → タイの王朝交替
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