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ペルシア絨毯

イランを代表する工芸品。サファヴィー朝時代に発展した。

 ペルシアはイランの古い言い方。ペルシア絨毯はもとは遊牧民の生活用品で、古くから作られていたが、特にサファヴィー朝時代にタブリーズイスファハーンで発達した。図柄は動物や狩猟、花柄など多彩だが、イラン=イスラーム文化の細密画(ミニアチュール)の影響受けている。サファヴィー朝のアッバース1世は、外国の元首などへのプレゼントとして豪華な絨毯を与え、それ以降イランの重要な輸出品となった。1979年のイラン革命ではイラン文化をキリスト教世界に流出させないということで一時輸出も途絶えたが、現在は復活している。<宮田律『物語イランの歴史』中公新書 2002 p.90~91>
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