ロシアの
ロマノフ朝初代の皇帝(ツァーリ)(在位1613~45)。ロシアはリューリク朝
イヴァン4世が死んだ後、
ボリス=ゴドゥノフなどがツァーリの地位につくが、政治が安定せず、動乱時代に突入していた。
ロシアの貴族たちは、政治の安定を志向し、
1613年にロシア全国会議を開催し、リューリク家の遠縁で、当時当主のフョードルがポーランドの捕虜となっていたので、その息子のミハイル=ロマノフを、わずか16歳であったが新しい
ツァーリに選出した。
ロマノフ朝は、ミハイルの次の第2代アレクセイの時代に支配体制を安定させ、18世紀前半の
ピョートル1世、後半の
エカチェリーナ2世の時代に全盛期を迎える。