アンシャン=レジーム/旧制度
旧制度、旧体制の意味で、フランス革命前の封建社会をいう。ブルボン王家を頂点とした貴族と教会の支配のもとで農民が重い負担に苦しみ、その矛盾が深刻となった18世紀末にフランス革命が起こる。
フランス語でアンシャン=レジームとは「古い体制」の意味。通常は「旧制度」と訳し、フランス革命前の、絶対王政下のフランスの政治・社会のありかたをいう。ブルボン朝の国王を頂点とし、聖職者である第一身分、貴族である第二身分が特権階級であり、彼らは数の上では少なかったにもかかわらず、国土の大半を領有する封建領主として農民を支配し、免税特権を認められていた。それ以外の大多数の都市の商人、農民など特権を持たない人びとは第三身分とされ、特に農民は農奴として重い負担に苦しめられていた。パリなどの都市にはブルジョワも成長してきたが、まだ力は弱く、農民と同じく重い課税に苦しみ、参政権も認められていなかった。
一方で18世紀のフランス絶対王政は、イギリスとの植民地抗争、ヨーロッパでの領土拡張戦争に明け暮れ、国王の贅沢な生活と共に、国家財政は危機に瀕してきた。そのため、ルイ16世は三部会を開催して貴族への課税を行おうとしたところから、貴族の反発が始まり、そこから一気に王制の打倒にまで到達するフランス革命へと展開していく。
一方で18世紀のフランス絶対王政は、イギリスとの植民地抗争、ヨーロッパでの領土拡張戦争に明け暮れ、国王の贅沢な生活と共に、国家財政は危機に瀕してきた。そのため、ルイ16世は三部会を開催して貴族への課税を行おうとしたところから、貴族の反発が始まり、そこから一気に王制の打倒にまで到達するフランス革命へと展開していく。