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ゴールドラッシュ

1848年のカリフォルニアの近郊発見から始まったアメリカ人口の西方大移動。

金鉱の発見

 アメリカ合衆国1848年1月24日、カリフォルニアのサクラメントの開拓拠点の一つであったサッター砦から、製材所のあったコロマに派遣されていたマーシャルは、朝食前の散歩に出かけ、近くの水路の中に輝くものを見つけた。ひろいあげてみるとエンドウ豆を半分にしたような金の塊だった。4日後、そのことを砦の責任者のサッター大尉に報告、大尉は実物を見て驚喜し、その報せはたちまちカリフォルニアの白人に広まり、多数の人間がこのシェラネヴァダ山脈の山中に殺到した。これが「ゴールド=ラッシュ」の始まりとなった。カリフォルニア金鉱の金はまもなく取り尽くされ、現在は廃墟が残っているだけである。 → 1848年革命

ゴールドラッシュ

 カリフォルニア金鉱発見の翌年、1849年の1年だけで約10万もの人が移住してきた。これらの人々を「49年度の人たち」(フォーティーナイナーズ)という。彼らの多くは東部から海路、南アメリカ南端を帆船で6~9ヶ月かかり、サンフランシスコに上陸した。陸路で大陸を横断する旅はさらに困難な、冒険を伴っていた。このゴールド=ラッシュによってカリフォルニアの人口は急増し、1860年には36万以上になった。
 白人の西部への移住は、現地のインディアンを圧迫し、その土地を奪うことになった。また、金山やその後に発見された銀山での労働力は、特に黒人奴隷解放後は、中国からの移民である苦力(クーリー)に大きく依存するようになった。
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