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澎湖諸島

台湾海峡の台湾よりに位置する島々。日清戦争の際に日本軍が占領し、台湾とともに日本に割譲された。日本の敗戦に伴い、1945年に中華民国に返還された。

澎湖諸島 GoogleMap

澎湖(ほうこ、ポンフー)諸島は台湾の西側、台湾海峡にある多数の小さな島々からなる諸島。台湾島の原住民はオーストロネシア語族であり、漢人の移住が始まるのは明代以降のことであるが、澎湖諸島はそれ以前から漢文化を受け入れており、元王朝から中国王朝に服属していた。16世紀以降、ポルトガルやオランダなどが進出、澎湖諸島自体はそれ自身の資源的価値は大きくないが、台湾と中国を結ぶ海上にある地点であることから、重要視されるようになった。17世紀にはオランダ東インド会社が占領を試みたが明とポルトガルによって撃退された。

日清戦争で日本領となる

 日清戦争の下関講和会議で、日本は台湾の割譲を要求したが、フランスが先手をとって清から譲渡を受けるのではないか、と危惧されたため、講和会議中の1895年3月、日本軍は澎湖島を軍事占領して清やフランスを牽制し、台湾併合へ既成事実をつくった。そして下関条約で遼東半島とともに台湾・澎湖諸島を譲渡することを合意させた。それ以後、台湾とともに日本領として続き、第二次世界大戦終結により中華民国に返還された。現在も台湾政府(中華民国)の管理下にある。
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