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棍棒外交

アメリカ外統領セオドア=ローズヴェルトのカリブ海域に対する強権的な外交姿勢。

棍棒外交
棍棒外交に対する風刺画
 アメリカ合衆国のセオドア=ローズヴェルト大統領の外交政策をいう。『大きな棍棒を携え、穏やかに話す(speak softly and carry a big stick)』という彼の言葉からでた。アメリカ帝国主義の典型的な政策であるカリブ海政策をもっともよく表す言葉である。T=ローズヴェルトはモンロー主義を拡大解釈(「ローズヴェルトの系論」という)し、カリブ海域の「慢性的な不正と無能」に対してはアメリカが武力干渉することを正当であると表明し、海上兵力を背景に、ラテンアメリカ地域でのアメリカの権益を確保し、ヨーロッパ諸国の干渉を排除する外交政策を「棍棒外交」という。その典型的な例は1903年、パナマ地峡地帯に介入し、コロンビアからパナマ共和国を独立させ、パナマ地峡の永久租借権を獲得しパナマ運河建設を開始したことがあげられる。 → アメリカの外交政策 
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