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ドーリア式/ドーリス式

古代ギリシアの建築様式の一つ。神殿建築の初期の様式で、装飾は少なく荘重とされている。代表例はアテネのパルテノン神殿。

パルテノン神殿に見られるドーリア式の柱
パルテノン神殿の
ドーリア式柱
 ギリシアのミケーネ文明時代は偶像崇拝がなかったので、神殿建築は造られなかったが、前6~5世紀のアーカイック時代に、ポリスの守護神をつくり、それを中心の丘に神殿を建てて祭ることが始まった。まず、ペロポネソス半島に入ったドーリア人イオニア人がそれぞれの様式で神殿を造るようになり、ドーリア式とイオニア式といわれるようになった。やや遅れてコリント式が生まれた。それらの違いは列柱の上部の飾りの違いにはっきりと現れている。ドーリア式(またはドーリス式)は、列柱は短く、ほとんど装飾を用いずに屋根を支えている。そのため印象は「荘重」と言われることが多い。アテネのアクロポリスにそびえるパルテノンはドーリア式の代表的な建造物である。またローマ時代の代表的建築コロッセウムは、第1層がドーリア式の柱でつくられている。
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1章2節 コ.ギリシアの生活と文化