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パンテオン

古代のローマ文化を代表する、ローマの中心部に作られた神殿建築。

 ローマ帝国全盛期の五賢帝の一人、ハドリアヌスがローマに建設した神殿。パンテオンとは“すべての神々を祀る神殿”と言う意味で、内陣を取りまく壁の7ヶ所に神々の像が安置されていた。その内陣は直径43.3m(外径は57m)の円堂で、天井は半円球のドームになっている。正面には基盤と柱頭がギリシア産の大理石、柱身がエジプト産の御影石の一本作りからなる8本の円柱が三角破風を支えている。パンテオンはローマのカンプス・マルティウスに、現在も建造時とほぼ同じ状態で残っており、コロッセウムと並んでローマ文化の栄光を物語る代表的な建築である。

パンテオンの建造者

 パンテオンは19世紀末まではアグリッパ(アウグストゥスに仕えた部将。それを支えてローマ帝国の発展に寄与した)が建設したものと信じられていた。パンテオンの正面に「アグリッパが第3回執政官のとき建造」と碑文が刻まれているからであった。しかしその後の研究によって、現在のパンテオンはハドリアヌスによって建造されたものであり、アグリッパのつくったパンテオンは80年の火災で焼失したことが判明した。その後、ドミティアヌス帝が再建したパンテオンも110年の落雷で焼失した。ハドリアヌスは即位の翌年の118年にパンテオンの再建に着手した。<青柳正規『皇帝たちの都ローマ』1992 中公新書 p.297>
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ノートの参照
第1章3節 ケ.ローマの生活と文化
書籍案内

青柳正規
『皇帝たちの都ローマ』
1992 中公新書