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ヴァルダナ朝

7世紀にハルシャ=ヴァルダナ王が北インドを統一して建てた王朝。仏教を保護し、この時代に唐の玄奘がナーランダ僧院で学んだ。

ヴァルダナ朝地図
4~6世紀 ヴァルダナ朝の統治範囲
 グプタ朝が衰退した後、インドは分裂状態に戻ったが、その中で最も有力で、606年にインドの統一を一時的に回復したのがマガダ国のヴァルダナ朝である。都はガンジス川中流の現在のカナウジにあった。

唐の玄奘の来訪

 7世紀のハルシャ王の時一代のみが繁栄し、その間、仏教とヒンドゥー教がともに保護された。唐の僧玄奘がインドに来てナーランダー僧院で学んだのもこの時代であった。ハルシャ王の死後は急速に衰退し、インドはラージプート時代といわれる分裂期にはいる。この分裂期に、711年のウマイヤ朝のインダス川流域侵攻を皮切りにイスラーム教の浸透が始まる。

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