印刷 | 通常画面に戻る |

仏図澄

西域出身の僧で、4世紀前半、中国に仏教を伝えた人物の一人。

 ぶっとちょう、と読む。本名ブドチンガという、西域の亀茲(クチャ)出身の僧侶。五胡十六国の混乱期の4世紀前半に、五胡の一つが建国した後趙国に招かれ、310年から洛陽仏教を広めた。仏図澄は門弟一万人といわれ、八九三もの寺院を建設し、華北の仏教の興隆をもたらした。仏図澄自身は経典の翻訳も著述もしなかったが、その門下から道安などの中国人僧侶が現れ、中国仏教の基礎を築いた。

Episode 仏図澄の超能力

 仏図澄は若くして幻術をよくしたといわれる。超能力を備えていたらしく、毎夜書物を読むときには腹の孔のふたをとると、孔の中から光が出て、辺りを照らしたという。朝には、孔の中から五臓六腑を引き出して水で洗ったらしい。310年に敦煌を通って洛陽に来たがその時すでに79歳になっていた。霊能者として呪術や予言に長じていた彼は、316年の永嘉の乱で洛陽を陥れた胡人の後趙王朝で国の宝として尊敬され、大和上と称せされた。亡くなったのは117歳だと言うから並の人ではなかったらしい。<鎌田茂雄『仏教の来た道』1995 講談社学術文庫 p.31>

出題 2011年 早稲田大学(文)の出題ミス

第2問(部分) インドで登場した仏教はすでに1世紀のころには西域から伝来していたが、中国で広まるのは4世紀後半からで、その間、多くの仏典の翻訳がおこなわれた
 設問1 下線部の仏典の翻訳をした西域僧を以下から一つ選びなさい。
      イ.仏図澄   ロ.義浄    ハ.杜甫    ニ.陶淵明

解答

解説

印 刷
印刷画面へ
ノートの参照
3章2節 エ.魏晋南北朝の文化
書籍案内

鎌田茂雄『仏教の来た道』
講談社学術文庫 1995