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五胡

4~5世紀の北方の異民族である匈奴・羯・鮮卑・氐・羌をいう。三国時代から投身の時代に中国王朝の傭兵とされ華北に進出、混乱に乗じて五胡十六国と言われる国々を作った。

 胡(日本語の訓みは「えびす」)とは漢民族から見て北方民族(北方にいる異民族)のことで、中国史では、匈奴鮮卑の五つの民族を言いう。彼らの多くは騎馬遊牧民であった。
 北方遊牧民の世界では、前2~前1世紀の間、匈奴が強大であったが、その分裂に乗じて、後2世紀頃から、他の遊牧民の自立と統一が進んだ。またその南の農耕民族である漢民族の世界で後漢が滅亡し、三国時代から西晋の八王の乱という混乱期に入ると、これらの北方遊牧民が中国の北半分(華北)に進出し、4世紀から5世紀にかけてそれぞれがいくつかの国を建てた。これらを総称して五胡十六国という。その間、彼らは華北に新しい統治方式(律令制など)を生み出しながら、一方で中国文明を取り入れて、次第に漢民族に同化していく。
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第3章1節 ア.北方民族の動向