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ホータン/于闐

東トルキスタンのタリム盆地に位置するオアシス都市。仏教王国をつくった。

 中央アジアの東トルキスタン地方、タリム盆地にあるオアシス都市。中国では于闐(うてん)という。現在は新疆ウイグル自治区の一都市。かつてはシルクロードの天山南路にあって最も栄えた都市の一つで、漁区の産地として知られていた。
 漢代にはホータン王国と言われ、早くから仏教を保護した仏教王国であった。唐の時代にはその支配下に入り、シルクロード沿いの東西交易の中継地として栄えたが、11世紀ごろからトルコ系のウイグル人が定住するようになり、いわゆるトルコ化が進み、イスラーム教が浸透した。

Episode 盗まれた種子

(引用)シルク製造の技法が中国からいかにして流出したかについては、さまざまな伝説がある。シルクロードの枝道沿い(現在の中国)にあった古代仏教王国ホータンの王にかんするもっともよく知られた逸話によると、王は東方の花嫁を迎えることを望んでいた。そして花嫁となる娘にホータン王国にはシルクもクワの木もないことを伝えた。王国の花嫁は、カイコやクワの種子を持ち去って意はならないという掟にそむき、頭飾りの中にカイコと種子を隠して国境を越えたという。<ビル・ローズ/柴田譲治訳『図説世界史を変えた50に植物』2012 原書房 p.131>
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3章1節 ウ.オアシスの生活