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トレド

イベリア(スペイン)の古都。西ゴート王国の都。レコンキスタの拠点。

イベリア半島のほぼ中央部にある歴史的な都市。507年、西ゴート王国の都となり、キリスト教文化が及んでいたが、711年、アフリカから北上したイスラーム教の勢力がイベリア半島に侵入し、後ウマイヤ朝とその後のイスラーム王朝の支配をうけてた。その後もイスラーム勢力の軍事基地となっていたが、1085年に国土回復運動(レコンキスタ)の途上のカスティリャ=レオン王国がキリスト教の支配を回復した。しかしイスラーム文化の西方での拠点として機能は続き、12~13世紀にカスティリヤ王国のもとでこの地に翻訳学校が設立されでイスラームの文献がラテン語に翻訳され、中世ヨーロッパの文化に大きな影響を与えた。トレドにもたらされたイスラーム文献は、バグダードの「知恵の館」において古代ギリシアの文献がアラビア語に翻訳されたものであり、ヨーロッパの人々が古代ギリシア文明を学んだのは、イスラームを経由してであったのである。 → 12世紀ルネサンス

出題 2011年 センター試験 世界史B 第4問(改)

トレド
中世の町並みを残すトレドの眺望
B 中世の④イベリア半島では、キリスト教諸国が再征服した土地にムスリムが信仰を維持したまま残留することが許されて、キリスト教徒とムスリムの共存が見られた。なかでもスペイン中部の都市トレド(右図参照)では、ユダヤ教徒の協力もあって、アラビア語文献のラテン語・スペイン語への翻訳活動が盛んに行われた。ヨーロッパの⑤「12世紀ルネサンス」は、トレドにおけるキリスト教徒、ムスリム、ユダヤ教徒の共存と異文化交流がもたらした実りを抜きにしてはあり得なかったのである。しかし、⑥中世社会が動揺し混乱すると、イベリア半島の非キリスト教徒たちは迫害され、やがて追放されることになる。
問4 下線部④に関連して、イベリア半島とイスラーム教の関係について述べた文として最も適当なものを、次の中から選べ。
 ① アッバース朝がイベリア半島に進出した。
 ② イベリア半島のイスラーム教指導者はスルタンと称した。
 ③ モロッコから侵入したムラービト朝によって征服された。
 ④ レコンキスタに最後まで抵抗したのは後ウマイヤ朝であった。
問5 下線部⑤に関連して、ヨーロッパ中世における文化の交流や広まりについて述べた文として誤っているものを、次の中から一つ選べ。
 ① カール大帝は、アルクインらを集め、学芸をを奨励した。
 ② ボローニャ大学は法学で、パリ大学は神学で知られた。
 ③ ロマネスク様式に続いてゴシック様式が広まった。
 ④ 『ニーベルンゲンの歌』は、スラヴの英雄叙事詩に基づいている。
問6 下線部⑥に関連して、ヨーロッパ中世の農民や手工業者について述べた次の文aとbの正誤の組合せとして正しいものを、下から一つ選べ。
 a.荘園制の下で農奴身分に置かれた農民は、領主への貢納や賦役を課せられていた。
 b.生産・流通の自由競争を保証するために、同職ギルドが組織された。
 ① a-正 b-正   ② a-正 b-誤   ③ a-誤 b-正   ④ a-誤 b-誤

解答

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第5章4節 ア.イスラーム文明の特徴