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イコン

ギリシア正教会の教会で用いられた聖人を描いた聖画像。

ビザンツ帝国の圏内のギリシア正教の教会では聖画像を「イコン」という。イコンとはギリシア語で「イメージ」の意味。イエス、マリア、聖人の画像を崇拝すること通して信仰を深める、重要なものとされた。(印刷術が普及するまでは、聖書の教えは、イコンを媒介として伝えられていた。)

聖像破壊運動

 7世紀になってイスラーム教の攻勢が東方から激しくなると、小アジアの住民から、厳格な偶像崇拝の禁止を求める声が起こり、聖像崇拝論争が深刻になった。726年のビザンツ皇帝レオン3世による聖像禁止令が出されると、聖像破壊運動が起き、多くのイコンが破壊された。

聖像の復活

 しかし、特にスラヴ人の中にはイコンの復活を求める要求が強く、843年に禁止令は解除され、その後ビザンツ世界=ギリシア正教では「イコン」の制作が復活、信徒の様々な場面で現在も使われている。また「イコン」はビザンツ文化を代表する美術としても重要である。
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ノートの参照
第6章2節 ア.ビザンツ帝国の繁栄と衰亡