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属国

宗主国に強く従属する国。一般に独立国でありながら他国に服従している国をいうが、世界史上は主として東アジアの外交関係上で用いる。

 東アジアの外交関係では、清朝の周辺にあって形式的には独立しているが、事実上清に服属している国を藩属国(一般には属国)という。服属とは属国となることで、それを従えた国を宗主国という。属国の王は清朝に毎年朝貢し、自国での支配権を認めてもらう必要があり、そのような形で行われる貿易を朝貢貿易という。属国よりも独立性が強い形態が保護国であるが、これは主として近代以降に用いられる。

清を宗主国とする属国

 清は太宗ホンタイジの時、たびたび朝鮮(李朝)を攻撃し、1637年に服属させた。なお、ベトナムは阮朝の統一後、1804年に清を宗主国とする越南国となった。李朝の朝鮮、阮朝のベトナムは清を宗主国とする属国であった。
 東南アジア諸国のビルマ(現ミャンマー)・タイなどは清朝に朝貢はしたが、実質的な支配は及ばなかった。なお、モンゴル、青海、新疆、チベットは藩部として間接統治をうけ、台湾は清の直轄領となった。江戸幕府の鎖国政策下の日本は中国商人の長崎入港は認めたが、外交関係は持たなかった。朝鮮と日本の関係は基本的には対等な関係「交隣」であるとされた。
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ノートの参照
7章2節 ウ.清朝と東アジア