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保護国

形式的には独立国であるが、国家主権の多くを他国に譲りその保護を受ける国家。

 保護権をもっている国を宗主国といい、保護国は形式的には独立しているが、主権国家の多くの部分、特に外交権や財政、軍事などを宗主国に握られた状態となる。特に外交権を失った国家は、主権国家として存在できないので事実上の植民地であった。このような保護国化の動きは帝国主義の進行によってさらに強まっていく。保護国より従属性が強いものに属国があるが、これは前近代の宗主国ー属国関係で用いられる。
 主な資本主義国・帝国主義列強による保護国化には次のようなものがある。いずれの場合も最終的には領土化(直接支配)に移行することが多い。
・イギリスによるエジプトの保護国化アフガニスタン保護国化クウェート保護国化
・フランスによるカンボジア保護国化ベトナム保護国化モロッコ保護国化
・日本による日韓協約での韓国保護国化 → 韓国併合
 また、厳密には保護国ではないが、事実上の保護国化されたケースとしては、アメリカからプラット条項を強要され、介入権と基地提供を約束させられたキューバなどがそれにあたる。
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ノートの参照
7章2節 ウ.清朝と東アジア