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常備軍

ヨーロッパの主権国家で封建的な武力に代わって国家の対外的な戦力となった。

中世封建社会(さらに古代国家の解体期でもそうであったが)における軍事力の主体は傭兵制度であった。傭兵は必要なときに雇用されるものであって常備軍ではなかったが、主権国家の形成とともに領土抗争を展開したヨーロッパ諸国は、次第に常に一定の兵力を維持する必要が生じ、そのために国民から徴兵することによって兵力を得る(徴兵制)システムが作られるようになった。このような常備軍は「国民軍」として絶対王政をとる諸国どうしの戦争の主力となるようになった。常備軍は職業的軍人と、国民から徴兵される兵士から成り、歩兵が火砲をもつ兵力が中心となる。当初職業的軍人には旧貴族階級がなる場合が多かった(ドイツにおけるユンカー階級など)。なお完全な徴兵制への移行は、市民革命後に進行したと考えられ、その転機となったのがフランス革命での1793年~1798年の徴兵制の整備であった。
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9章1節 ア.重商主義