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シェイエス

三部会の第三身分代表として『第三身分とは何か』を発表しアンシャン=レジームを批判した。

アベ=シェイエスともいう。アベとは名前ではなく、僧侶の意味で、彼が聖職者出身であったのでそう呼ばれた。シーエスとも表記。聖職者の出身ではあったが、第三身分の代表として三部会に選出され、1788年に『第三身分とは何か』を発表してアンシャン=レジーム(旧制度)を批判し、フランス革命の口火を切った人物である。
 その後、国民議会の設立や1791年憲法の制定などに尽力した。しかし革命が激化すると次第に保守的となり、表舞台からは消えた。ロベスピエール失脚後に復活して総裁政府の一員となり、ナポレオンと結んでブリュメール18日のクーデタを行い、統領政府では第一統領ナポレオンに次いで第二統領となった。ナポレオン没落に伴って亡命したが、七月革命で帰国、1836年に88歳で死んだ。フランス革命の指導者はほとんど若死にだったが、このシェイエスはタレーランと並ぶ長命な革命家だった。彼は「ミラボーとともに革命を生み、ナポレオンとともに革命を葬った」と言われる。

第三身分とはなにか

フランス革命の起こった1789年にシェイエスが出版し、第三身分の権利を主張したパンフレット。

シェイエスの発行した「第三身分とは何か。すべてである。今日まで何であったか。無である。何を要求するのか。それ相当のものに。」と題するパンフレット。 シェイエスは聖職者である(アベ=シェイエスともいわれた)が、第三身分の代表として三部会に参加していた。

資料:『第三身分とは何か』

(引用)一つの国民が存続し、繁栄していくためには何が必要であろうか。私的労働と公的職務である。私的労働はすべて、四つの種類に概括できる。1.農耕‥‥2.製造業‥‥3.商業・卸売業‥‥4.学術・自由業から家事奉公まで‥‥。社会を支えているのは以上のような労働である。それらを担っているのは誰か。第三身分である。公的職務は、‥‥剣(軍事)、法服(法曹)、教会、行政(の四つに分類でき、)これらの職務のうちほとんど20分の19までを第三身分が占めており、‥‥したがって、第三身分とは何か。すべてである。ただし、足枷をはめられ、抑圧されたすべてである。特権身分がなくなれば、第三身分はどうなるであろうか。すべてである。ただし自由で活々としたすべてである。‥‥貴族身分は、その民事的、公的特権によって、われわれのなかの異邦人にほかならない。国民とは何か。共通の法の下に暮し、同一の立法府によって代表される協同体である。‥‥第三身分は国民に属するすべてのものを包含しており、第三身分でないものは国民とは見なされない。第三身分とは何か。すべてである。<シェイエス/大岩誠訳『第三階級とは何か』岩波文庫 >
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第11章3節 ア.フランス革命の構造
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シェイエス/大岩誠訳
『第三階級とは何か』岩波文庫