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ベングリオン

シオニズムの指導者で、1948年5月、イスラエルの初代首相となり、アラブ諸国と戦って独立を守ったので「建国の父」といわれた。

 ベン=グリオンBen-Gurion と表記するのが正しい。ポーランド生まれのユダヤ人で、シオニズムの指導者として活動し、1948年にイスラエルの建国を宣言、初代首相に就任した。続くアラブ連盟諸国とのパレスチナ戦争(第一次中東戦争、イスラエル側は独立戦争と言っている)を勝利に導いた。初代首相をつとめ、建国直後のアラブ諸国の攻撃に屈しなかったことから、ベングリオンは「イスラエル建国の父」とされており、いすらえるの国際空港も「ベングリオン空港」と命名されている。

シオニズムの指導者

 ベングリオンは、シオニズム運動の中で、社会主義の影響を受けて労働組合やキブツ(所有-生産-消費を共同化した村落)の自治を基礎としてユダヤ国家を作り上げていくという「実践シオニズム(労働シオニズムとも言う)」の指導者であり、独立の前提として国際連合のパレスチナ分割案を受け容れていた。しかし、パレスチナ人などアラブ側との戦いでは戦争を辞さない姿勢をとり、独立宣言の翌日から始まったアラブ側の攻撃にすぐさま反撃し、中東戦争下のイスラエルを指導した。しかし、過激な右派のベギンらの「大イスラエル主義」には反対し、また労働党・共産党とも一線を画した。1963年までに2度首相をつとめ、1873年に死去した。その年に、「労働シオニズム」に反対していたベギンら「修正シオニズム」系の保守派はリクードを結成、それ以後のイスラエルの主導権を握ることとなる。
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ノートの参照
第16章1節 エ.南アジア・アラブ世界の自立