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荀子

戦国時代の諸子百家。儒家に属するが、その思想から法家が起こった。孟子の性善説に対して、殉死は性悪説を主張し、成人による国家統治の必要を説いた。

 戦国時代の末期のの人(前289年ごろ~前235年ごろ)で、諸子百家の一つ、儒家の思想家だが、斉、秦、楚などを巡り、諸子百家の説を総合する体系をつくった。孔子、孟子の説を発展させたが、孟子の性善説に対しては性悪説を採り、人間の本質は悪であるので、礼の理念を体得した聖人によって国家が統治されることが必要と説いた。その思想を継承した韓非などにより法家の思想が生まれてくる。
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金谷 治
『荀子 上』
岩波文庫 1961