司教
ローマ=カトリック教会の聖職者。大司教に次ぐ地位にあり、司教区を監督した。
キリスト教のローマ=カトリック教会において、聖職者階層制(ヒエラルキア)の大司教に次ぐ地位にある高位聖職者。ビショップ bishop という。日本では司教と訳されるが、僧正という場合もある。なお、イギリス国教会では司教とは言わず、監督といい、ギリシア正教では主教という。ルター派、カルヴァン派では万人祭司主義を採るので、このような階層制はない。
司教はそれぞれ司教区を管理し、司教座の置かれた都市の教会で司教区の信徒の指導に当たり、教区内の教会の司祭を指導した。その地位は高く、その地位を示す杖や指輪、冠などを身につけていた。中世では司教は司教区の領主として存在するようになると、その任免権は世俗の国王や諸侯に握られるようになり、聖職叙任権問題が起こることとなる。また司教のいる教会を司教座といい、司教座のある都市を司教座都市(または司教都市)といい、中世の都市の起源となった。
司教はそれぞれ司教区を管理し、司教座の置かれた都市の教会で司教区の信徒の指導に当たり、教区内の教会の司祭を指導した。その地位は高く、その地位を示す杖や指輪、冠などを身につけていた。中世では司教は司教区の領主として存在するようになると、その任免権は世俗の国王や諸侯に握られるようになり、聖職叙任権問題が起こることとなる。また司教のいる教会を司教座といい、司教座のある都市を司教座都市(または司教都市)といい、中世の都市の起源となった。