11世紀の初め、
ノルマンディにいた
ノルマン人騎士は、傭兵として南イタリアのイスラーム勢力との戦いに出向いていった。その指導者ロベルト=ギスカルドは1059年、ローマ教皇から南イタリアの領有を認められ、さらにその弟ルッジェーロがイスラーム教徒が支配していた
シチリア島を1072年に占領してシチリア伯に任命された。ルッジェーロの子の
ルッジェーロ2世は、
1130年、南イタリア(ナポリが中心)とシチリア島にまたがる
両シチリア王国の樹立をローマ教皇から認められ、
パレルモ(シチリア島北部)で戴冠した。このシチリアのノルマン朝は
1194年、
シュタウフェン朝のシチリア支配まで続く。