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アグラ/アーグラー

インドのムガル帝国の都。アクバル帝が1565年に建設し、デリーから遷都した。アグラ城、タージ=マハール廟など世界遺産のある、歴史的な都市。

アグラ GoogleMap

アグラ Agra はアーグラー、アーグラなどとも表記される。デリーから約200km南方、ウッタル・プラデーシュ州にある歴史的な都市。デリーに次ぐムガル帝国の都で、アクバルが1565年に建設した。アクバルはさらに1571年、近郊にファテープル=シークリーを造営、ついで85年にはラホールに遷都した。この一時を除き、アグラは1648年にシャー=ジャハーンがデリーに新都城を建造して遷都するまで続いた。

世界遺産 アグラ城

アグラ城

アグラ城 Wikimedia Commons

 アグラ城の中心部は、長さ2.5kmの赤い砂岩でつくられた壁を持つアグラ城があり、16世紀にシャー・ジャハーンによって建てられたジャハーンギール宮殿やカース・マハルなど話の宮殿や、モスクが並んでいる。「赤い城」ともいわれるアグラ城は、まさにムガル帝国の栄華を伝える歴史遺構として、1983年、世界遺産に登録されている。
 アグラには、市内に有名なタージ=マハールがあり、西の郊外には、アクバル帝が建造したファテープル=シークリーとともにインドを代表する歴史遺産として多くの観光客を集めている。
 → UNESCO 世界遺産センター アグラ城

タージ=マハール

 アグラの市内にはシャー=ジャハーンの愛妃ムムターズ=マハルの墓廟であるタージ=マハール廟がある。ムムターズ・マハルは1631年に、出産の時に死亡した。愛妃の死を悼んだムガル帝国皇帝シャー・ジャハーンは、巨大なドームを中心とした墓廟を建て、宝石をはめこまれた白い大理石で壁をつくった。4つの尖塔で囲まれ、正面の庭園の池に廟の姿が映り、インドイスラーム文化の繁栄を今に伝えている。
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