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レヴァント会社

1581年、エリザベス女王の時、オスマン帝国との貿易独占を認められた特許会社。

 レヴァントとは「東方」を意味し、具体的には地中海東岸から小アジア一帯の地方を指す。11世紀に十字軍運動とともに盛んになった、北イタリア商人によるレヴァント貿易の行われていた地域のことであるが、イギリスではオスマン帝国との貿易を独占を認められた特許会社をレヴァント会社の名称で呼んだ。

イギリスの対オスマン帝国貿易を請け負う

 これは1580年にオスマン帝国のカピチュレーション(帝国内での商業活動の自由を認めた特権)を得たエリザベス1世が、翌1581年に12人のイギリス商人に特許状を与えたことによって設立された。レヴァント会社は毛織物の輸出などで利益を上げ、またイギリスの代表機関としてオスマン帝国との外交にもあたった。  このような、国王の特許によって独占権が認められた貿易会社としては、1600年に設立されるイギリス東インド会社と同様であり、その先駆であり、手本となった会社で会った。レヴァント会社はその後も特許会社として営業を続けていたが、18世紀以降に自由貿易主義が台頭すると、貿易独占権を失って衰退し、1825年に解散した。
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