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権利の宣言

1689年、イギリス議会が王権の制限、国民の諸権利などについて決議した。名誉革命で即位したウィリアム3世・メアリ2世が受諾して、権利の章典として公布した。

 Declaration of Rights 名誉革命の際の重要文書。イギリス(イングランド)の国民協議会(仮議会)が、前年にオランダから迎え、1689年2月にイギリスの共同統治者である国王となったウィリアム3世メアリ2世が、即位の条件として権利の宣言を受諾した。「権利の宣言」は13項目にわたり先王のジェームズ2世の政治を批判し、国民の権利と自由を確認した。ほぼ同一内容で「権利の章典」として改めて議会で制定された。

イギリス憲法の一部を構成

 「権利の宣言」および「権利の章典」は、1215年のジョン王の時の「大憲章(マグナ=カルタ)」、1628年のチャールズ1世に提出した「権利の請願」などとともに、イギリス立憲君主政のもとでの王権の制限、議会の権限、基本的人権などについて定めた基本法として、イギリス憲法の一部を構成している重要文書である。
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