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レピドゥス

前1世紀、カエサルの部将で第2回三頭政治の一角を占めた人物。前36年にオクタヴィアヌスによって失脚させられた。

 カエサルの部将。前43年、アントニウスオクタウィアヌスとともに第2回三頭政治を始める。カエサルの死後、有力となったアントニヌスとオクタヴィアヌスは反目しがちであったが、レピドゥスが両者を仲介して和解を成立させた。レピドゥスは緩衝材としての役割をはたしたとされる。勢力範囲の棲み分けも行い、アントニヌスは東方の属州、オクタヴィアヌスは西方の属州を勢力下においたのに対し、レピドゥスはアフリカを勢力圏とした。

第二回三頭政治の解消

 第2回三頭政治のバランスは、アントニウスがクレオパトラの魅力に取り憑かれ、ローマを離れてエジプトに行ったことから、アントニウスに姉のオクタウィアを嫁がせていたオクタヴィアヌスが反発し、二人の関係が悪化したことによって崩れた。オクタヴィアヌスは親友アグリッパに西地中海で海賊行為を働いていたポンペイウスの遺児セクストゥスを鎮圧させて制海権を握り、アントニウスとの対決に備えた。そうなるとオクタヴィアヌスは仲介役レピドゥスを必要としなくなった。こうしてレピドゥスは、前36年にオクタヴィアヌスによって失脚させられ、第2回三頭政治は消滅した。その後、アントニウス・クレオパトラ連合との抗争に勝利したオクラヴィアヌスが覇権を握り、前27年にアウグストゥスと呼ばれる初代ローマ皇帝となる。
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ノートの参照
1章3節 ウ.内乱の一世紀