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プルードン

19世紀フランスの無政府主義思想の創始者の一人。

 ピエール=プルードン(1808~65)はカール=マルクスと同時代の人であり、マルクスの論敵であり、ルイ=ナポレオンに追放された人物。
 プルードンは学校を中退した後、地元ブザンソンの印刷所に就職、仕事を通じて同郷の社会主義者フーリエを知り、影響を受けた。印刷所を経営したが失敗した後、奨学金を得てパリに出て勉学に専念し、1840年『所有とは何か』を発表し、”所有とは盗みである”という衝撃的な文言で評判となった。1846年には『貧困の哲学』を発表し、経済的な矛盾の中で生きるためには社会の成員が相互に共同する事が必要であるという「相互主義」を打ち出した。この著作はマルクスから強烈な批判を受けたことで有名になった。 → アナーキズム(無政府主義)

よみがえるプルードン

プルードンは著作にとどまらず、相互主義を実戦して「人民銀行」を設立して、貨幣にかわる「交換券」を発行し、自由主義の競争社会を克服しようとした。この思想は、市場原理主義が行き詰まっている21世紀の現在、バングラデシュで試みられているグラミン銀行など「貧者の銀行」の源流となる思想として注目されている。<本山美彦『金融権力-グローバル経済とリスク・ビジネス』2008 岩波新書 p.189-198>
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ノートの参照
第12章1節 エ.社会主義思想の成立