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デ=ヴァレラ

アイルランドの独立運動家、政治家。アイルランド完全独立を掲げて戦い、1937年に首相に就任して、国号をエールに変更した。

 アイルランドの独立運動の指導者であるデ=ヴァレラは、はじめシン=フェイン党に加わり、1916年のイースター蜂起を指導し逮捕されたが、母がアメリカ人で彼自身もアメリカ国籍を持つ二重国籍者であったため処刑を免れた。その後、1918年の選挙でシン=フェイン党を勝利に導き、自治を認めないイギリスに対するゲリラ戦を指導した。この1921年夏までの戦いを英・アイ戦争ともいう。 → アイルランド問題(20世紀)

アイルランドの内戦

 妥協の産物としてイギリスは北アイルランドを除いてアイルランド自由国自治領とすることを認めた。その受入をめぐってシン=フェイン党は内部分裂し、内戦となった。デ=ヴァレラは全アイルランドの独立を主張してシン=フェイン党から分離し、アイルランド共和党(フィアナ・フォイル)を結成、自由国政府には加わらなかった。

エールに国号変更

 その後イギリスとの対決姿勢を強めて支持をひろげ、1937年には選挙で勝利して首相となり、まず新憲法を制定して国号をエール(アイルランドの固有の言語であるゲール語でアイルランドのことを意味する)とし、さらにイギリス連邦から離脱した。

第二次世界大戦後のアイルランド

 第二次世界大戦ではチャーチルやF=ローズヴェルトの働きかけにもかかわらず中立を守り(スペインのフランコ政権と同様に)独自の道を歩んだ(アイルランド国民の中には義勇兵として連合国軍に加わるものも多数いた)。またデ=ヴァレラは国際連盟の議長として小国の理念を国際社会で主張するなど、国際社会でも独自の活躍をした。デ=ヴァレラは1948年まで16年間首相を務めたが、1948年、長期政権に対する国民の支持が失われ、選挙で敗れ首相を交替した。1959~73年は大統領を務めた。
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